2026年7月27日月曜日

ハレパネ作品展示中に落下したことありませんか

ハレパネ作品の展示方法

ギャラリーで作品を展示する場合、基本的には壁に釘を打ち、作品を引っ掛けて展示する方法が一般的です。

額装作品であれば、額の裏側に紐が付いていたり、釘を引っ掛けるための溝があったりするので、比較的スムーズに展示できます。

しかし、ハレパネ作品の場合は少し事情が違います。

ハレパネには、額のような紐や引っ掛け用の溝がありません。
そのため、ギャラリーの壁に展示しようとすると、意外と苦労します。

ハレパネ展示でよく使われる方法

一般的には、ハレパネを展示する際には次のような方法が使われます。

  • 虫ピンを使って、ハレパネに直接打ち付ける
  • ひっつき虫などの粘着材で壁に貼り付ける
  • 両面テープなどで固定する

ただ、これらの方法にはそれぞれ気になる点があります。

虫ピンを使うと、ハレパネに穴が開いてしまいます。
ひっつき虫やテープ類は、壁や作品側に跡が残る可能性があります。
当ギャラリーはテープはNGです。
また、展示期間中に落下しないかという不安もあります。

特にギャラリー展示では、見た目のきれいさだけでなく、安全に、確実に、そして作品を傷つけずに展示できることが重要です。

3Dプリンターで「下駄」を作ってみました

この問題を解決するために、先日購入した3Dプリンターを使って、ハレパネの裏側に取り付けるためのパーツを作ってみました。

イメージとしては、ハレパネの裏に取り付ける小さな下駄のようなパーツです。

この下駄に釘を引っ掛けることで、額装作品のようにギャラリーの壁へ展示できるようにする、という仕組みです。

下駄パーツ自体はうまく機能しそうでした。
問題は、このパーツをハレパネにどうやって取り付けるかです。

ハレパネを傷つけず、展示後にきれいに外せて、なおかつ展示期間中に落下しない方法を探す必要がありました。

最初のテスト:マスキングテープ+両面テープ+マスキングテープ

まず試したのは、次の構成です。

ハレパネ → マスキングテープ → 両面テープ → マスキングテープ → 下駄

ハレパネ側にも下駄側にもマスキングテープを貼り、その間を両面テープで固定する方法です。

マスキングテープを使うことで、ハレパネや下駄に直接強い粘着テープを貼らずに済みます。
展示後にきれいに剥がせることを期待しての方法でした。

しかし、この方法では1日持たずに落下してしまいました。

原因は、マスキングテープと下駄の接着部分が剥がれてしまったことです。
ハレパネ側を保護するという意味ではよかったのですが、下駄側の保持力が足りませんでした。

次のテスト:強力両面テープに変更

次に、両面テープを強力タイプに変えてテストしました。

使用したのは、Nitto × PRO-ACT の超強力両面テープ 多用途タイプです。
幅20mm、厚さ0.8mmのタイプで、しっかり固定できるものです。

構成は次のようにしました。

ハレパネ → マスキングテープ → 強力両面テープ → 下駄

今回は、ハレパネ側にはマスキングテープを貼り、その上に強力両面テープを貼ります。
下駄側にはマスキングテープを挟まず、強力両面テープを直接貼る形にしました。

この方法で一週間テストしたところ、問題なく保持できました

落下することもなく、しっかりと固定されています。
さらに良かったのは、使用後に強力両面テープを下駄からきれいに剥がすことができた点です。

下駄パーツも再利用できそうです。

現時点でのベストな方法

今回のテストでは、次の方法が一番よさそうでした。

ハレパネ → マスキングテープ → 強力両面テープ → 下駄

この方法であれば、ハレパネに直接強力両面テープを貼らずに済みます。
そのため、展示後にハレパネを傷つける心配が少なくなります。

また、下駄パーツによって釘に引っ掛けることができるので、ギャラリー展示にも対応しやすくなります。

ハレパネ展示の選択肢として

ハレパネ作品は軽くて扱いやすく、展示にも向いている素材です。
一方で、ギャラリーの壁にどう固定するかという点では、少し工夫が必要でした。

今回作った3Dプリンター製の下駄パーツと、マスキングテープ+強力両面テープの組み合わせで、かなり実用的な展示方法になりそうです。

今後は、ハレパネで作品を展示したい方向けに、この取り付け方法をサービスとして提供していければと考えています。

ハレパネ作品を、できるだけ傷つけず、きれいに、安心して展示したい方にとって、ひとつの選択肢になれば嬉しいです。

2026年7月16日木曜日

第176回公募展 / レールの詩 - 鉄道四季景色 vol.15

こんにちは!今回は第176回公募展「レールの詩 - 鉄道四季景色 vol.15」の終了報告をお届けします。

この公募展では、鉄道と四季が織りなす美しい風景をテーマに、多くの素晴らしい作品が集まりました。前期20名、後期20名で開催されたこの展示会、それぞれの会場風景や展示作品について振り返ってみたいと思います。
また、今回もたくさんのご来場者があり、心より感謝しています。

前期展示の様子

会場風景

展示作品紹介

参加作家

石川 卓(写真)
伊藤純一(写真)
伊藤 純之介(写真)
長田雅之(写真)
かどまるみずき(写真)
齋藤絵里花(写真)
紫 夏(写真)
志賀 裕(写真)
鈴木公久(写真)
高木賢宏(写真)
立澤直樹(写真)
中村真理(きめこみパッチワーク)
林 隆章(写真)
藤波宏輔(写真)
牧野正彦(写真)
矢田健(写真)
山村 厳(写真)
和氣則雄(写真)
Masa ASANO(写真)
芦谷 淳 / 招待作家(写真)

後期展示の様子

会場風景

展示作品紹介

参加作家

荒木愼一(写真)
飯田 充(写真)
内山 康一郎(写真)
梅津 敦(写真)
小野 ともひで(写真)
佐藤国利(写真)
佐藤龍馬(写真)
鈴木啓公(写真)
瀬戸秀一(写真)
瀬戸 靖彦(写真)
高木比呂志(写真)
のむのむ(写真)
長谷川 聡(写真)
花輪栄一(写真)
深町忠利(写真)
藤井美佐代(写真)
真壁幸歳(写真)
水野 誠(写真)
GeorgeAoyama(写真)
松本正敏 / 招待作家(写真)

2026年6月18日木曜日

第175回公募展 / 翼の記憶 - 鳥たちのいる風景 vol.11

終了しました

会期:2026年 5月30日(土)~ 6月7日(日)

第175回公募展「翼の記憶 - 鳥たちのいる風景 vol.11」。
空を渡る翼、枝に宿る静けさ、羽ばたきの刹那。
それぞれの作家が捉えた「鳥たちのいる風景」を、多彩な表現でたどりました。

それぞれの作家が切り取った「翼の記憶」が、静かに、そして力強く会場を満たしました。

360°パノラマアーカイブ

会期中の会場を記録した 360° 天球写真 は、引き続き下記よりご覧いただけます。
展示空間の空気感や壁面構成、作品同士の距離感の再確認などにご活用ください。
来場できなかった方も、あの日の気配をなぞるようにお楽しみいただけます。

スライドショー(作品写真+作家名・タイトル)

展示構成の流れを、「作品写真」と「作家名・タイトル」のみでまとめたシンプルなスライドショーとして公開しています。
翼の記憶をめぐる作品の連なりや、トーンの変化を感じながら、来場の振り返り・今後の参考にぜひご覧ください。

参加作家(第175回公募展 / 翼の記憶 - 鳥たちのいる風景 vol.11)

(敬称略)

  • あおちおさむ(写真)
  • あゆみ(絵画)
  • 石川 卓(写真)
  • 伊藤栄一(写真)
  • 今泉哲也(写真)
  • うちだ そのこ(写真)
  • 内山佳子(写真)
  • かーはら英子(写真)
  • 紫 夏(写真)
  • 鈴木公久(写真)
  • 中村真理(写真)
  • 矢田健(写真)
  • やんにし(写真)
  • 夢希実(絵画)
  • 吉田博(写真)
  • Akiyoshi Itou(写真)

おわりに

ご来場・ご参加、そしてオンラインで追体験いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。

朝霧の中に羽ばたく影、枝先でひと息つく小さな命、空を横切る一条の軌跡。
作家たちのまなざしが捉えた「翼の記憶」は、
見る者の心の中でも、静かに羽ばたき続けます。

そんな鳥たちとの邂逅の積み重ねが、日々のどこかでそっと息づき、
明日へと向かう足取りを、少しだけ軽やかにしてくれますように。

今後も、季節と記憶、自然の息吹や生命の躍動をめぐる連作として、
ゆっくりと深まりを重ねてまいります。

2026年6月8日月曜日

第174回公募展 / その瞬間、物語は動き出す

終了しました

会期:2026年 5月16日(土)~ 5月24日(日)

第174回公募展「その瞬間、物語は動き出す」。
シャッターを切るその一瞬、筆を走らせるその刹那。
それぞれの作家が捉えた「動き出す物語」を、多彩な表現でたどりました。

それぞれの作家が切り取った「その瞬間」が、静かに、そして力強く会場を満たしました。

360°パノラマアーカイブ

会期中の会場を記録した 360° 天球写真 は、引き続き下記よりご覧いただけます。
展示空間の空気感や壁面構成、作品同士の距離感の再確認などにご活用ください。
来場できなかった方も、あの日の気配をなぞるようにお楽しみいただけます。

スライドショー(作品写真+作家名・タイトル)

展示構成の流れを、「作品写真」と「作家名・タイトル」のみでまとめたシンプルなスライドショーとして公開しています。
瞬間から動き出す物語の連なりや作品のトーンの変化を感じながら、来場の振り返り・今後の参考にぜひご覧ください。

参加作家(第174回公募展 / その瞬間、物語は動き出す)

(敬称略)

  • 石川 卓(写真)
  • 今泉哲也(写真)
  • 紫 夏(写真)
  • 瀬戸秀一(写真)
  • 中村真理(写真)
  • 真壁幸歳(写真)
  • 矢田健(写真)
  • 夢希実(絵画)
  • 吉田 博(写真)
  • Akiyoshi Itou(写真)

おわりに

ご来場・ご参加、そしてオンラインで追体験いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。

ふとした光の角度、誰かの横顔、街角で息をのんだあの一瞬。
作家たちのまなざしが捉えた「その瞬間」は、
見る者の記憶の中でも、静かに物語を動かし続けます。

そんな一瞬一瞬の積み重ねが、日々のどこかでそっと息づき、
明日へと向かう足取りを、少しだけ軽やかにしてくれますように。

今後も、季節と記憶、日常の身振りや沈黙をめぐる連作として、
ゆっくりと深まりを重ねてまいります。